正しい馬券のハズし方

馬券をハズし続けて幾星霜。この歳になって他人に誇れるもの馬券のハズし方のみ。ならば、そいつを全て晒してやるぅ!待ってろ、週末ぅ‼︎

府中千六、哩に非ず

 長年馬券を買っていると、いくらハズレ馬券師でも何かを掴むことがある。

 正確に言えば、掴んだ気になるのだが、それをしっかり捕らえて離さないようにしようとすると、いつの間にか消えてしまっている。

 何だか安物の哲学みたいだが、何となくわかっていただけると思う。

 競馬だけでなく、仕事でも何でもそうだ。掴んだと思って手を開くと何も無い。これの繰り返しだ。

 でも偶に本当に掴むこともある。結局、掴んだものが多いのが天才ってことなんだろうなぁ。

 さて、競馬に関して、私が掴んだものがこれだ。

『府中千六、哩に非ず』

 簡単に言うと、東京競馬場の芝1600mのレースは、時としてスタミナ勝負になったり上がりだけの競馬になったりするので、マイルに対する距離適性だけでは決まらない、という意味だ。

 安田記念勝馬、連対馬を見てみると、必ずしもマイル距離適性ばかりでは測れない馬がいる。

 古くはオグリキャップヤマニンゼファーアグネスデジタル、近くはウオッカジャスタウェイ、モーリスなど。ブラックホークというのもあったなぁ。

 というわけで、今年はイスラボニータが中心、ていうか決まりかなぁ。

競馬を楽しむということ

 マイネルさん家の岡田繁幸氏が5着にも来ないと見てたレイデオロがダービー勝ったことで、一部ネット上が騒々しいらしい。

 

 予想の当たりハズレで人格までどうこう言うのはお門違い。というか、競馬は当てた者が正しく、ハズレたら間違い。肩書も経歴も資産も何も関係無い。人格も有名無名なんて問われることも無い。

 

 場外にはいろいろな階層の人が出入りしていた。ホームレスから社長まで。チンピラからやんごとなきお方まで。でも、それらは何の意味も持たない。当たった者が正解、ハズレたら負け。このシンプルな基準による平等感が私は好きだ。それを失って欲しく無い。

 

 おまけに、ハズレたことを思い返して、遊ぶことができる。平和なものだと思いますがねぇ。

 

 

長期休み明け、いきなりダービー

 しばらくお休みしてました。ちょっとこの間、いろいろと人生経験してましてw。

 

 当然(?)この間も馬券は外しっぱなしです。

 

さて、ダービーです。

 

いくらハズレ馬券師とはいえ、ダービーは特別です。春クラシックの最後を飾り、翌週からのクラス替えを控え、各陣営悲喜交交、思惑が乱れ飛ぶダービーウイークです。

 

私、ダービーはウイニングチケット以来、連勝馬券を当てたことないという筋金入りであります。

 

という訳で、本命はペルシアンナイト、対抗にサトノアーサー、あとはカデナ、スワーヴリチャード、てな感じです。

今年2017年の牡馬クラシックは、

  なにしろ皐月賞牝馬が一番人気だからなぁ。混戦もいいところ。

  1995年の菊花賞牝馬ダンスパートナーが人気する程混戦だったが、終わってみれば、マヤノトップガンという名馬が浮上してきた。

  今年の皐月賞もそうなるかなぁ。それとも、もっと混戦が深まるか。

平成5年皐月賞

  この年のクラシック戦線は二頭を中心に展開した。ウイニングチケットビワハヤヒデだ。好時計で弥生賞を制したウイニングチケット。若葉Sを楽勝してイマイチくんから脱したに見えたビワハヤヒデ。二強の評価のまま皐月賞の朝は明けた。

  この日私は場外でマークシートに記入しながら、ふと競馬新聞に目をとめた。ウイニングチケット弥生賞の時計はすばらしい。しかし、そのウイニングチケットに中山の短い直線だけで2馬身に迫ったナリタタイシン。2馬身に詰めたとするか2馬身も離されたとするかは主観の問題だが、引っかかるものがあった。今度はビワハヤヒデなど別路線組にもマークされて弥生賞の再現は難しいウイニングチケット。それでも勝つ程強いのか。イヤな予感がした。

  私的にはダービーはウイニングチケットと決めていたので、二冠馬となる程強いのかと疑問が湧いてきた。岡部ビワハヤヒデはそんなに甘くないだろう。ガシガシ行った二強を後方からゴール寸前差し切る。そんなシーンが頭をよぎった。

  しかし、そんな予感を吹き飛ばす程ウイニングチケット弥生賞は強く2馬身差は決定的に思えた。

  後は言わなくてもお分かりだろう。直前の予感そのままにナリタタイシンが差し切った。私は、ウイニングチケットビワハヤヒデ馬連を大量購入していたので、場外で茫然自失だった。よくあの後一ヶ月暮らせたものだと思う。

 

ソウルスターリング敗れる。

  絶対と思えたのになぁ。

  これが桜花賞なんだなぁ。

  そう考えると、テスコガビーメジロラモーヌって凄いな。

いよいよ、春。スプリング・ハズ・カムw

  桜花賞です。春が来たぁ、って気になりますね。仁川の桜の下で明け三歳牝馬がスタートをきる姿は、いちばん春を感じる光景。財布の中が極寒期でもイチャつく相手が居なくても、心華やぐ季節ですなぁ。

  今はフェブラリーSだの高松宮記念、今年からは大阪杯というGIがあるのでそれほどでもないが、以前はその年最初のGIということで、やたらとハイペースになることが多かった。『桜花賞ペース』と呼ばれ、惑わされて沈む馬、利して勝つ馬と様々。

  忘れられないのが、平成8年、第56回の桜花賞だ。

  当時私は週末を場外馬券売り場に出勤する野郎だった。無遅刻無欠席で朝の9時から夕方5時まで場外に居たので、それなりに知り合いができていた。名前もロクに知らない、仕事も歳も地位も全く違う男同士が、競馬新聞と赤ペンを手に語ったり熱くなったり手に汗握ったりしていた。そこには、一切の上下も差別も無く、ただ「当てた奴が正しい」というシンプルな平等社会だった。

  そんな知り合いの一人に源さん(ウロ覚え)という初老ぐらいの人がいた。で、この平成8年の桜花賞前日に、源さんと親子ほども歳の違う私は意見が違ったのである。

  源さん曰く「ファイトガリバーのような格下条件馬が来る程、桜花賞は甘くない」

  私、曰く「イブキパーシヴなどどいう休み明けの馬がいきなり来る程、桜花賞は甘くない」

  お互い負けが込んでたこととアルコールのせいもあり、段々険悪な雰囲気になり、掴み合いの喧嘩になりそうになった。

  そこに仲裁に入ってくれたのが、同じ場外仲間で重役と呼ばれてたオッサン。歳は六十代だったろうか、場外には珍しく三揃いのスーツに品のいいネクタイ、決してへたり込んだり動揺することはなく落ち着いていて、それでいて親しみやすいという理想の上司的な人だった。

  重役「何をもめとるんや?」と間に入ってくれ言い争いの原因を聞いて、 「わかった。わしが(4)ファイトガリバーと(13)イブキパーシヴを買うさかいに、治めてくれや」と言って見せたのが馬連4ー13に十万円の馬券。源さんも私も片方は絶対に来ないと信じていたし、重役サンの人柄とその金額にお互い矛を収めたのだった。

  結果はご存知の通り、馬連4ー13的中で14230円ついた。つまり、重役サンは私と源さんのケンカで1400万円儲けたのである。

  自分がハズしたのも口惜しいが、自分が言ったことを基に他人が当てたのはツラすぎる。あんなに悔しい思いは人生経験したことがない。